幸福論(ヒルティ)
―近代スイスの父ヒルティの人生論―
スイスの思想家・法学者・政治家ヒルティ(1833~1909)著。
3巻。1891~99年刊。
プロテスタントの立場から、人生の諸問題について真摯な態度で説いている。
本書から、勤勉な労働観、良い習慣、怠惰の克服ということなどを学ぶことができる。
仕事ができるのを妨げるのは、主として怠惰である。ひとは誰でも生まれつき怠惰なものだ。感覚的に受動的な通常の状態からぬけ出すためには、常に努力を必要とする。(第一部)
働きのよろこびは、自分でよく考え、実際に経験することからしか生まれない。それは教訓からも、また、残念ながら、毎日証明されるように、実例からも、決して生まれはしない。(第一部)
われわれは消極的に悪い習慣を捨てようと努力するよりも、むしろ常に良い習慣を養うように心掛けねばならない。(第一部)
苦しみは人間を強くするか、それともうち砕くかである。その人が自分のうちに持っている素質に応じて、どちらかになる。(第三部)
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関連リンク
- カール・ヒルティ(ウィキペディア)