ラ・ロシュフコー箴言集
―フランス・モラリスト文学の最高傑作―
フランスのモラリスト、ラ・ロシュフコー(1613~1680)の格言集。
通例「マキシム」(Maximes)と略称する。
1664年初版刊行、以後生前第五版まで改稿・修正を重ねる。
人間性の根源にエゴイズムをみる箴言約600を集めたもの。
フランス・モラリスト文学の最高傑作。
本当の恋は幽霊と同じで、誰もがその話をするが見た人はほとんどいない。
太陽も死もじっと見つめることはできない。
われわれは、自分と同じ意見の人以外は、ほとんど誰のことも良識のある人とは思わない。
われわれはふつう、自分を賛美してくれる人びとしか心から誉めない。
よい結婚はあるが楽しい結婚はない。
自分の妻のことはめったに語るべきでない、ということなら、人はかなりよく知っている。しかし、自分自身についてはなおさら語るべきでない、ということを人はあまり知らない。
かつて美しく愛らしかった老婦人が陥る最も危険な滑稽さは、自分がもはやそうではないことを忘れてしまうことである。
人は決して自分で思うほど幸福でも不幸でもない。
女は初恋では恋人を恋し、次からは恋を恋する。
隣人の没落は敵をも味方をも嬉しがらせる。
頭のいい馬鹿ほどはた迷惑な馬鹿はいない。
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